循環器グループ

循環器グループの研究内容

循環器グループ

1.小児科循環器グループの研究は基礎的研究と臨床研究に分けられます。それぞれの成果に関しては、学会・研究会・論文として、積極的に発表することを心がけています。

2.血管平滑筋のカリウムチャネルの制御と心血管病変の関係について研究しています。血管平滑筋細胞におけるカリウムチャネルが病的環境や様々な血管作動性物質によって制御され、血管の収縮やリモデリングに対して重要な役割を担っていることを報告してきました。
これらの研究報告は、肺高血圧症などにおける血管平滑筋細胞におけるカリウムチャネルの役割を明瞭に示し、また、血管リモデリングの成因と機序の一部を明らかにすることで、疾患悪化の抑制や予防に貢献するものです。

3.臨床研究としては、近年、進歩の著しいmultidetector-row computed tomography (MDCT)を利用した小児循環器患児の診断的有用性について検討しています。侵襲的な心臓カテーテル検査の代替法として、MDCTを利用するとともに、MDCTの特徴を利用した診断をしています。心血管や人工弁の石灰化や血管内視鏡などを利用した評価はMDCT特有の診断法であることを示してきました。さらに、心臓超音波検査においても、Tissue Doppler法や2D Tissue Tracking法を用いた新しい心機能の検討を積極的に行っています。先天性心疾患の心機能に関しては、未だに客観的な充分な評価が困難な点が多く残されています。新たに開発された超音波機器や解析ソフトをワークステーション上で駆使して心機能解析を行っています。また、先天性心疾患におけるマルチバイオマーカーによる心機能評価などの研究を行い、MDCTや心エコー検査から得られた心機能との関連性などを考察しています。

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