新生児グループ

当院の周産母子センターは、県内で唯一、総合周産期母子医療センターの機能を持つ施設です。県内の基点病院として、母体および胎児、そして新生児の集中治療を行っています。わたしたち新生児グループは、周産母子センターのなかで、病的新生児の診療を担当しています。
NICU(新生児集中治療室)では、下記のような重症の赤ちゃんの集中治療を行います。GCU(回復期治療室)には、急性期を離脱した早産児や、新生児黄疸や哺乳不足などの軽症の赤ちゃんが入院します。ベッド数はNICUが9床、GCUが12床で、NICUには19名、GCUには13名の看護師が勤務しており、4人の小児科医が診療を担当しています。

新生児グループの特徴

1.低出生体重児(早産児)

出生体重2,500g未満の赤ちゃんを低出生体重児と呼び、とくに出生体重1500g未満の赤ちゃんを極低出生体重児、出生体重1,000g未満の赤ちゃんを超低出生体重児と呼びます。また在胎37週未満に生まれた赤ちゃんを早産児と呼び、とくに在胎28週未満に生まれた赤ちゃんは超早産児と呼び、未熟性が強いため、高度の集中治療を必要とします。当院NICUは県内で唯一、超早産児の治療を行っている施設で、きめ細かな人工呼吸管理・輸液栄養管理により、全国レベルに匹敵する良好な治療成績をあげています。また、赤ちゃんの健やかな成長を促すために、様々なデベロップメンタル・ケアを提供しています。

2.先天性心疾患

生後早期に重症化しやすいチアノーゼ性心疾患を中心に治療を行っています。小児循環器の専門医と連携し、超音波画像診断を主体とした検査と薬物療法を行います。重症児においては、心臓カテーテル検査およびカテーテル治療などの先端医療を行い、心臓血管外科医と連携して適切な時機に手術を行っています。

3.小児外科疾患

生後早期に手術を必要とする先天性外科疾患(先天性食道閉鎖、十二指腸閉鎖、小腸閉鎖、直腸肛門奇形、ヒルシュスプルング病、先天性横隔膜ヘルニアなど)をもつ赤ちゃんの治療を、小児外科医と協力して行っています。

グループメンバー

  • 中川 竜二

    周産母子部 講師中川 竜二

  • 須賀 健一

    地域小児科診療部 特任講師須賀 健一

  • 鈴江 真史

    助教(外来医長)鈴江 真史

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