腎臓グループ

腎臓グループの特徴

1. 子どもの腎臓病

腎臓は体に溜まった老廃物や余分な水分を排泄する臓器です。ほかにも、血圧の調節、赤血球の産生、骨を強くする働きがあり病気になると子どもの成長に影響が出てきます。当科では腎炎、ネフローゼ症候群、尿路感染症、先天性腎尿路奇形、腎不全、透析、腎移植まで子どもの腎臓病すべてを診療対象としています。また徳島県の学校検尿腎臓専門医療機関として三次精密検診を行っています。三歳児検尿で異常が見つかったときの精密検査も行います。

2.腎生検

腎臓の病気はかなり進行しないと自覚症状が出てこないという特徴があります。そのため早く見つけて早く治療を開始することが大切です。学校検尿で血尿や蛋白尿がみつかったときには血液検査、超音波検査を行い、必要と判断した場合は腎生検による確定診断を行います。患者さんにベッドでうつぶせになってもらい痛み止めの注射をした後、超音波で腎臓の位置を確認しながら細い針を腎臓に刺します。小さいお子さんのときは麻酔科の先生にお願いして全身麻酔をかけてもらって行うときがあります。採取した組織を病理診断することにより治療法を決めることができます。

3. 子どもの膠原病

子どもにも全身性エリテマトーデス、若年生特性関節炎などの膠原病がおこります。当科では抗炎症剤、ステロイド剤、免疫抑制剤を用いて症状をコントロールしています。また日本小児リウマチ学会の若年生特発性関節炎の研修参加施設でもあるので抗サイトカイン療法による治療も行っています。

グループメンバー

  • 漆原 真樹

    教授漆原 真樹

  • 永井 隆

    地域小児科診療部 特任助教永井 隆

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